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SWIX 70年の歩み

1930年代

 1930年代のワックス業界は明確なものがなく、当時の現役選手や引退した選手の手により、様々な材料によりワックスが作られていた。その当時、クロスカントリースキーはノルウェーとスウェーデンで国家的スポーツにまで発展し、スキーヤーの人口は数十万人にまで膨れ上がった。SWlX社の原型をつくりあげた、スウェーデンの製薬会社アストラ社の社長ボルジェ・ガブリエルソン氏は、彼の長年の夢であった、スキー界と薬品業界のトップによるワックスの共同開発に着手し、1937年のホルメンコーレン(ノルウェー)の大会に於いて、18kmレースで優勝した、スウェーデンのマーティン・マツボ氏と手を結び、実現への道へ歩み始めた。

1940年代
 マツボ氏はガブリエルソン氏の要請を引受け、またガブリエルソン氏はアストラ社の取締役会にて、スキーワックスの研究開発を進めることの承認を得た。1943年の初頭二人はアストラ社の博士と、ストックホルム大学の協カを得て、スキーワックスと滑走のメカニズムについて調査を始めた。それはタールや果物、動物の油分そしてゴムや樹脂などの、当時のワックス原材料と全く異なった素材を主眼においた開発であった。同年スウェーデンのキルナで最初のテストが行われ、3年後の1946年には商品化される運びとなった。それはあらゆる雪質に対応し、当時のワックスの、不気味な黒や茶色の見た目の悪い物を一新させた。完成したワックスは、ワックス選択を容易にするために、「スリーカラーアイデア」と言われたグリーン・ブルー・レッドの三種類の滑走ワックスと、ニ種のクリスターワックス(グリップワックス)である。
最初ブランドのネーミングは、このワックスの開発に携わったメンバーの名前から、「SVlX」と名づけられたが、後にてワックス、スウェーデン、Wallin氏(当時の商品開発責任者)から、現在の「SWlX」に命名され、1946年11月28日にアストラ社は記者発表し、「SWlX」の誕生日となった。
 1946/47年の冬、マツボ氏はコーチ・選手へ、そしてアストラ社は市場への紹介を初めた。しかし、SWlXワックスは必ずしも順調な道を歩んだわけではなかった。戦後のノルウェーとスウェーデンは敵対意識があったため、ノルウェー国内ではスウェーデン製商品受け入れられず、スキー技術の交流も途絶えていた。SWIXは当時のノルウェー製ワックスの足にも及ばず、またノルウェーは輸入規制が厳しく、スウェーデン製のワックスを入手するのは困難であった。しかしアストラ社は当時ノルウェーにも組織を構えていたため、スウェーデン本社工場と平行してオスロ郊外に工場を建設し、ノルウェーでの流通に努力した。そして1948年のサンモリッツ冬期オリンピックの後、状況は一変した。それは、クロスカントリー競技すべての種目に於いてスウェーデン勢が金メダルを獲得し、それが全てSWlXワックスを使用していた事にあった。その後ノルウェーとフィンランドでは急激にSWlXワックスが受け入れられるようになり、北欧一のワックスブランドとして急成長した。

1950年代
 50年代はSWlXにとって市場拡大の年代となった。拡大し続けるSWlXはワックスの市場をほぼ独占し、その勢力はアルペンスキーレース界や一般リクレーションスキーヤーにも及び、ワックス市場の頑固たる地位を確立した。しかし、50年代は競合他社も市場に参入し始めた年にあたる。そこでSWIXは再び原点でもあるマツボ氏と、新たにノルウェーの名選手である、オドモンド・ジャンセン氏を向かえ入れ、レーシングワックスのさらなる研究開発を進めた。

1960年代
 1964年アストラ社はオスロ郊外に抗生物質の工場設立等、ノルウェーでの活動を拡大した。それに伴い、北欧三国に分散されていたワックスの工場をノルウェー生産に比重を多くし始め生産の効率化に努めた。

1970年代
 1970年代の初頭急成長をとげたSWIXは、72年に工場を、そして74年には研究開発室をすべてノルウェーへ移した。1974年アストラ社には、ノルウェーのリレハンメル(1991年冬季オリンピック開催地)にあったスキーポールメーカ(1950年創業)を買収し、本格的にスキーポールの技術開発に勤しみ、それまで竹製のボールが主流だったクロスカントリーレーシングの世界にカーボンボールを送り込んだ。
しかし1978年にアストラ社は60年代から問題になっていた、製薬会社の国営化政策に伴いSWIX社を手放すことになった。そこで手を上げたのが、長年ノルウェーのスキー業界に功績を残していた、アンデルセン家であった。アンデルセン家はノルウェー有数のコングロマリットであるティードマン社(現ファルド社)のオーナーで、70〜80年にかけてのスキー産業のパイオニアでもある。同年秋には契約が結ばれ、本社をノルウェーの首都オスロに設け、1986年には本社をリレハンメル移転し現在に至っている。

1980年代
 技術的発展は一般的に、研究と開発に長い年月を費やされるが、SWIXはその例外であった。40年前に素材革新を遂げ、1987年にはフッ素を導入したワックスの、新たなる商品を開発するまでに成長した。SWlXは、ノルディックスキー界で常に他ワックスをリードしている。このフッ素系ワックも、ノルディックの世界で一躍注目を浴び、そして以前までのワックスと同様アルペンスキーはもとより、あらゆるスノースポーツの世界へも広がった。

1990年代

 さらに技術は進歩し、ハイドロカーボン(炭化水素パラフィン)とフッ素を混合することにも成功し、クロスカントリーグリップワックスのハードワックスとクリスターにもフッ素を混合する等、今ではワーリレドカップにおいて、無くてはならないワックスになっている。
スキーポールの分野でも、カーボンコンポジットの研究開発と生産技術力の向上により、クロスカントリーポールに止まらず、アルペンポールカーボンポールの先駆者となり、現在でもメダルを獲得しつ続けている。

 60年以上の歴史をSWlX社は現在、ワックスを柱に、チューンナップ用品、スキーポール、スポーツウエア、アンダーウエアを展開。世界に通じるノルウェーの企業に成長した今でも、日夜研究開発に邁進している。

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